ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「群居本能」の意味・わかりやすい解説
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…そこで,このような概念的フィクションによるのでないもう少し科学的な説明が求められる。 ホッブズから2世紀ほどたって,近代啓蒙思想の系譜の中から19世紀半ばに社会学が一つの独立の学問として生まれ出て以来,この課題に答えようとするさまざまの試みがなされたが,それらは大きく分けて,人間は群居本能instinct of gregariousnessをもつといった説明と,人間は合理的判断の結果目的的に動機づけられて社会生活を求めるといった説明とのいずれかに帰着し,この両者が対立する傾向がみられた。マッキーバーは,このような〈本能〉説と〈合理〉説のあいだのはてしない論議は避けるのが賢明であるとして,両者の中間に〈意志された関係willed relations〉という概念を立てることを提案し,これによって社会の形成を説明しうるとした(《コミュニティ》1917)。…
※「群居本能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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