耐震壁(読み)タイシンヘキ

デジタル大辞泉 「耐震壁」の意味・読み・例文・類語

たいしん‐へき【耐震壁】

耐力壁」に同じ。建築基準法では耐力壁、鉄筋コンクリート構造計算においては耐震壁の語が用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の耐震壁の言及

【壁】より


[耐力壁と非耐力壁]
 以上述べたような機能をもった壁のほか,建物を支えるという機能を最優先する壁があり,これを耐力壁あるいはベアリングウォールbearing wallと呼ぶ。耐震壁は風や地震など水平方向の力に対してとくに強い抵抗要素をもった耐力壁である。これに対して,建物を支えるような機能をとくにもっていない壁は非耐力壁あるいは帳壁と呼ばれる。…

【鉄骨鉄筋コンクリート造建築】より


[歴史]
 1912年アメリカのW.H.バーは鉄骨鉄筋コンクリート造に関する論文を書いているが,建築物への最初の利用は内田祥三により13年設計された旧東京海上ビルである。また,内藤多仲が耐震壁を適所に配置し,彼独自の耐震理論で設計した鉄骨鉄筋コンクリート造の旧日本興業銀行本店が23年に完成している。その直後に発生した関東大震災により,欧米からの技術による建築が多くの被害を出したのに反し,この日本興業銀行本店は被害皆無といってよく,旧東京海上ビルの被害もきわめて軽微であった。…

※「耐震壁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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