肥後和男(読み)ヒゴ カズオ

20世紀日本人名事典 「肥後和男」の解説

肥後 和男
ヒゴ カズオ

昭和期の日本史学者 元・日本大学教授;元・東京教育大学教授。



生年
明治32(1899)年4月8日

没年
昭和56(1981)年2月24日

出生地
茨城県久慈郡生瀬村(現・大子町小生瀬)

学歴〔年〕
京都帝国大学文学部史学科〔昭和2年〕卒

経歴
東京文理科大学教授などを経て、昭和27年東京教育大学教授、38年日本大学文理学部人文科学研究所教授。古代日本史研究の先駆者の一人で、著書に「日本神話研究」「古代伝承研究」「宮座の研究」「日本文化史概説」「天皇史」、「肥後和男著作集」(全17巻 教育出版センター)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の肥後和男の言及

【紫香楽宮】より

…以上の雲井遺跡と紫香楽宮,甲賀寺,甲賀宮国分寺の関係について諸説がある。肥後和男は,遺跡は甲賀宮を近江国分寺とした寺跡で,甲賀寺は747年ころ廃され,その寺跡は丘陵の中にあるといい,柴田実は,遺跡は甲賀寺すなわち甲賀宮国分寺跡で,甲賀宮跡の発見の困難から推せば,もと宮寺一体であったかとする。ほかの見方も可能で,遺跡は朱雀門,朝堂,大安殿跡とみえないから,寺と宮は別で,宮跡は遺跡の近くのどこかにあり,遺跡は甲賀寺が国分寺とされた寺跡で,甲賀宮の近くに営まれたため甲賀宮国分寺とよばれたとも考えられる。…

※「肥後和男」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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