普及版 字通 「胖」の読み・字形・画数・意味
胖
9画
[字訓] かたみ・ゆたか・やすらか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(半)(はん)。は牛牲の半体の肉。〔説文〕に字をの部二上に属し、「體のなり。一に曰く、廣。に從ひ、に從ふ」とし、を亦声とする。は牛牲半体の肉であるから、が胖の初文である。また「廣」は「膺(ようにく)」の誤りであろう。膺(むね)の肉は豊大、ゆえに「ゆたか」の訓がある。〔大学、六〕に「心廣く、體胖かなり」の句がある。
[訓義]
1. かたみ、牛牲のかたみ、むねのこえた肉。
2. ゆたか、やすらか。
[語系]
胖・(判)phuanは、puan、(分)piun、片phianなどと声義近く、みな両半・分裂の意をもつ語である。
[熟語]
胖▶・胖子▶・胖肆▶・胖大▶・胖脹▶
[下接語]
左胖・胖・右胖
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報