脆弱X症候群

内科学 第10版 「脆弱X症候群」の解説

脆弱X症候群(染色体異常・先天異常症候群)

(2)脆弱X症候群(fragile X syndrome)
概念
 脆弱X症候群は,染色体検査の際に葉酸欠乏培地を用いた際にX染色体が切断される現象からこの名前がつけられたが,現在はX染色体長腕末端部のFMR1遺伝子内のCGG繰り返し配列延長によるトリプレットリピート病であることが明らかとなっている.
臨床症状
 重度精神遅滞,自閉症,注意欠陥多動症候群などの神経系症状に加えて,身体的な特徴(細長い顔,大耳介,巨大睾丸関節の過伸展など)を呈することがあることが知られている.[岡 明]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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