自助論(読み)ジジョロン

デジタル大辞泉 「自助論」の意味・読み・例文・類語

じじょろん【自助論】

西国立志編さいごくりっしへん

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精選版 日本国語大辞典 「自助論」の意味・読み・例文・類語

じじょろん【自助論】

  1. ( 原題[英語] Self-Help ) 啓蒙書。サミュエル=スマイルズ著。一八五九年刊。「天は自ら助くる者を助く」を根本思想とし、歴史上の人物三百余人の成功談を説く。啓蒙家中村正直が明治四年(一八七一)「西国立志編」として翻訳刊行、近代的人間観を伝え青年層に大きな影響を与えた。

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世界大百科事典(旧版)内の自助論の言及

【スマイルズ】より

…彼の著書の基礎にある人生哲学は,金も地位もない人間でも,他人に頼らず独力で勤勉と節約によって出世できるという,まさに19世紀イギリスの典型的処世術であった。これがもっともよく示されているのが代表作《自助論Self‐Help》(1859)で,ベストセラーとなり諸外国で翻訳され,日本でも1871年(明治4)いちはやく《西国立志編》として翻訳され,多くの青年を力づけた。ほかに《人格論》(1871),《節約論》(1875)などがあるが,今日ではあまり高く評価されていない。…

※「自助論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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