興慶府(読み)こうけいふ(その他表記)Xīng qìng fǔ

改訂新版 世界大百科事典 「興慶府」の意味・わかりやすい解説

興慶府 (こうけいふ)
Xīng qìng fǔ

中国,11~13世紀にかけ,タングート(党項)族の独立国西夏の都のあった所。現在の寧夏回族自治区銀川市。5世紀赫連勃勃(かくれんぼつぼつ)の根拠地としてあらわれ,のち懐遠県が置かれた。1020年,首長李徳明は興州を置き,1038年(天授礼法延祚1)独立した息子の李元昊(りげんこう)は興慶府と改めて,中国風に国都とした。のち中興府と改めたが1227年,チンギス・ハーンに攻略された。その西25kmの賀蘭山東麓には宋風の九つの王陵と数多くの陪葬墓が残っている。
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世界大百科事典(旧版)内の興慶府の言及

【西夏】より

…しかしこれらの障害を排除しつつ,河西経略が進められて,その子,李元昊(りげんこう)にひきつがれた。李元昊は河西各地を収めたのち,独立意識に燃えて国家建設に着手し,興州を興慶府と改めて都とし(現在の寧夏回族自治区銀川市),宋制にならって文武の官制をたて,年号をたて,兵制を定めて十二監軍司などを設けて防衛を固めた。38年(天授礼法延祚1),皇帝を称し,国号を大夏と定めた。…

※「興慶府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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