舞踏への勧誘

デジタル大辞泉プラス 「舞踏への勧誘」の解説

舞踏への勧誘

ドイツの作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーのピアノ曲(1819)。原題《Aufforderung zum Tanz》。『舞踏への招待』とも呼ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の舞踏への勧誘の言及

【ウェーバー】より

…この要素は,もちろん劇音楽において十分に発揮されているが,器楽をも支配している。器楽の中心を占めているのは,彼が当時最大のピアノ演奏家であっただけに,変奏曲,ソナタ,ロンド,ポロネーズ,協奏曲などのピアノ音楽であるが,これらの作品に目立っている特色は,《舞踏への勧誘》(1819)にみられるような劇場的効果に基づいた〈光彩を放つような性格〉〈技巧の要素〉である。【国安 洋】。…

【ワルツ】より

… ウィーンで18世紀末にワルツが宮廷舞踊にとってかわった事実は,パートナーが直接抱き合うという民衆性とともに,舞踊史上象徴的な意味をもつ。レントラーが洗練を加えて,ワルツの性格が明瞭になったのは,ウィーン会議(1814‐15)を契機にワルツが全ヨーロッパに普及しはじめた時期であり,例えばウェーバーのピアノ独奏曲《舞踏への勧誘》(1819)はその典型といえる。数曲連鎖したワルツに序奏と後奏のついた形式,変化に富んだ全曲の統一性,低音の1打に二つの和音が続く伴奏型(いわゆる〈ズン・チャッ・チャ〉),かなり急速なテンポなどである。…

※「舞踏への勧誘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android