茂道山(読み)もどうやま

日本歴史地名大系 「茂道山」の解説

茂道山
もどうやま

[現在地名]水俣市袋

ふくろの海岸部、袋湾の西の茂道崎一帯の松山をいう。文化九年(一八一二)には「幅三十丁計の大松山」をなしていた(日本九峰修行日記)。これは承応三年(一六五四)没の水俣手永惣庄屋水俣吉左衛門頼氏が「御境目要害ニ宜敷、且ツ往々海陸業ヲ営ム数多人民之幸福ニモ相成候事」のため「人民ヲ指揮シ植付サセ申候、而シテ御境目之者共、野火其外注意候様、且ツ往来之者損傷不致様掟札ヲ立置」と植林に励んだ成果であり、「寛文年中江戸御屋形御用ニテ弐万本御伐出相成候得共跡目ニ立不申様繁茂」していたという(「深水氏先祖附」水俣市立図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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