荒川堰(読み)あらかわせき

日本歴史地名大系 「荒川堰」の解説

荒川堰
あらかわせき

鳴瀬なるせ川支流のはな川下流の水を加美かみ王城寺おうじようじ(現色麻町)で堰上げ、志田郡南東部に引水した大用水路で、すでに近世中期には通水し、広大な水田を造出していた。正保三年(一六四六)起工し、慶安二年(一六四九)完成、全長一万八千七九五間、潜穴が長短一二ヵ所、その長さ計九一一間四尺に達するという。「伊賀村安永風土記」に「当村并斉田村音無村坂本村蟻ケ袋村三本木村桑折村龝田村上伊場野村当郡分都合拾ケ村入合用水、右溜高弐百弐拾貫八百七拾四文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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