薄葉(読み)ウスヨウ

デジタル大辞泉 「薄葉」の意味・読み・例文・類語

うす‐よう〔‐エフ〕【薄葉】

うすよう(薄様)1」に同じ。
和紙洋紙を問わず、一般に極めて薄くいた紙。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の薄葉の言及

【薄様】より

…非常に薄い雁皮(がんぴ)紙を指し,薄葉,薄用などとも書く。平安時代から用いられてきた名称であるが,本来,紙の厚さを指す言葉なので,厚様(あつよう)・中様(ちゆうよう)などという表現もある。…

【料紙装飾】より

…とくに紙肌が滑らかで,流麗な仮名書きに適した雁皮紙が愛用された。はじめは楮紙と雁皮紙を含めて,厚い紙を厚様(あつよう)(厚葉),薄い紙を薄様(うすよう)(薄葉)と呼んでいたものが,しだいに薄様とは雁皮紙をさすようになった。光沢が半透明な薄様は染紙にして,異なった色の薄様と重ね合わせて中間色にするなど,微妙な使い方がなされ,とくに女性の消息などに愛用された。…

※「薄葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」