見延村(読み)みのべむら

日本歴史地名大系 「見延村」の解説

見延村
みのべむら

[現在地名]糸貫町見延

随原ずいはら村の東に位置し、糸貫川西岸の緩傾扇状地平野に立地。美濃部とも書かれた。「和名抄」本巣郡美濃みのべ郷の比定地。長享三年(一四八九)二月五日の某注進状案(宝鏡寺文書)に京都宝鏡ほうきよう寺領美濃国国衙領本巣九郷内の「見のへ」がみえる。年欠六月一日の斎藤道三書状写(金沢市立図書館蔵今枝氏古文書等写)では、道三は今枝弥八の見延河原での戦功を賞している。天正一〇年(一五八二)には稲葉一鉄の臣稲葉長右衛門と見延村の城に拠った原掃部亮が戦っているが(濃陽諸士伝記)、字村前むらまえに原掃部正次のものという墓が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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