視覚失認(読み)シカクシツニン

デジタル大辞泉 「視覚失認」の意味・読み・例文・類語

しかく‐しつにん【視覚失認】

視覚には異常がないにもかかわらず、目の前にあるものが何であるかわからない状態。対象物に触れたり、音を聴いたりすれば認識できる。後頭葉障害によって起こる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の視覚失認の言及

【失認】より

…意識障害も痴呆もなく感覚機能も正常で,対象の存在を知覚することはできるが,ある特定の感覚に関してはその対象が何であるかを認識できない症状をいう。たとえば視覚失認の一型である相貌失認では,傍らにいる母親の顔形は見えていても,それを視覚的に母親の顔と識別できず,表情もわからない。しかし,声を聞くと直ちに母親であることを認めるものである。…

※「視覚失認」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」