触覚失認(読み)ショッカクシツニン

デジタル大辞泉 「触覚失認」の意味・読み・例文・類語

しょっかく‐しつにん〔シヨクカク‐〕【触覚失認】

触覚はあるが、物に触れただけではそれが何なのかわからない状態。目で見れば認知できる。頭頂葉障害によって起こる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の触覚失認の言及

【失認】より

…感覚性失語症は内言語障害を併せもつことから,失認とは区別される。触覚失認は表在感覚にも深部感覚にも障害がないのに,触覚で対象を認識できないものである。特別な失認としては,手指失認を中核症状とするゲルストマン症候群,体の半側を認知できない半側身体失認,全身体の部位を認知できない身体部位失認,痛み刺激に対して不快感は感ずるが,適切な反応ができない痛覚失認,盲目や聾啞,片麻痺など障害のあることを認めようとしない病態失認(アントン=バビンスキー症候群あるいは疾病否認)がある。…

※「触覚失認」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android