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超越論的観念論 ちょうえつろんてきかんねんろん

大辞林 第三版の解説

ちょうえつろんてきかんねんろん【超越論的観念論】

認識をなりたたしめるもののうち、質料は対象的なものがもたらすが、それを認識へと加工整理するのは主観の側にある先天的形式であるとする立場。カントがこれを唱えた。フィヒテ・シェリングにも見られるが、その場合には実在論的性格が払拭されている。先験的観念論。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の超越論的観念論の言及

【認識論】より

…しかし当時の数学やニュートン力学の根底になっている原理的な知識とその諸条件を析出し,それらによって〈可能なる経験〉の基本構造を再構成することを理論的作業の中心とした点では,カントは近世合理主義の継承者でもあった。 カント認識論の立場は超越論的観念論あるいは超越論的主観主義と呼ばれている。彼の考えかたでは,科学的認識の対象である自然の基本構造は主観の形式によって,すなわち感性や悟性の形式(時間・空間,カテゴリーなど)によって決定されているが,この主観は個人的・経験的な意識主体ではなく,経験的自我の根底に向かう哲学的反省によってはじめて明らかになる意識の本質構造であり,意識一般とも呼ぶべき超越論的主観transzendentales Subjektである。…

※「超越論的観念論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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