踏開(読み)ふみはだかる

精選版 日本国語大辞典 「踏開」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐はだか・る【踏開】

〘自ラ四〙 足をひろげて立つ。足をふんばって構えて立つ。ふみはたばる。ふみひろごる。
※将門記承徳三年点(1099)「将門独り人寰に跋(ばっことフミハタカリテ)

ふん‐ばたか・る【踏開】

〘自ラ四〙
① (「ふんばたがる」とも) 「ふみはだかる(踏開)」の変化した語。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② (「ふんばだかる」とも) 馬などにまたがる。〔運歩色葉(1548)〕

ふみ‐はだ・ける【踏開】

〘他カ下一〙 ふみはだ・く 〘他カ下二〙 (古くは「ふみはたける」とも) 足を開いて踏み構える。
※応永本論語抄(1420)郷党第一〇「ぬる時に手足をふみはたけては不可寝」

ふみ‐ひら・く【踏開】

〘他カ四〙 そろえた足を踏み出して開く。
太平記(14C後)二七「赤地金襴の打懸に虎の皮の連貫蹴開(フミヒラ)き」

ふみ‐あ・く【踏開】

〘他カ下二〙 踏んで道を開く。踏み分けて道をつける。
伊勢物語(10C前)五「童べのふみあけたるついひぢのくづれより通ひけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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