郷三老(読み)きょうさんろう

精選版 日本国語大辞典 「郷三老」の意味・読み・例文・類語

きょう‐さんろうキャウサンラウ【郷三老】

  1. 〘 名詞 〙 いなかの物知り。または世話やき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の郷三老の言及

【三老】より

…中国,秦・漢の県・郷(郷里(きようり)制)などに置かれた官吏に準ずる職。里内の指導者層であり,かつ50歳以上の父老の1人を推して郷三老とし,さらにその1人を選んで県三老とした。郷三老は民の師として郷里の住民の教化をつかさどった。…

【父老】より

…秦末,項羽が江東の子弟を率いて敗れ,〈その父兄に何の面目あってか見(まみ)えん〉と言った故事や,劉邦が関中の父老と法三章を約した史実は有名である。漢代には父老層から郷三老,県三老が選ばれて,地方行政と地域社会の調整に当たった。以後の時代にも父老制は種々の形で生きつづけるが,財産関係がそこに介入する傾向は否定できない。…

※「郷三老」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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