デジタル大辞泉 「世話」の意味・読み・例文・類語
せ‐わ【世話】

1 面倒をみること。尽力すること。「病人の
2 間に立って
3 手数がかかってやっかいであること。面倒であること。「
4 世間の人がする話。世間の言いぐさや慣用の言葉。また、日常語や俗語。「
5 通俗的、また庶民的であること。
「―らしい打解けた風は
6 「世話物」の略。
[補説]1~3は「せわ(忙)しい」の「せわ」からか。

「あた―な家持ちよりは、金持ちが遥かましでもあらうかと」〈浄・河原達引〉
[類語](

( 1 )[ 一 ]と[ 二 ]とを別語源の語とする考えもある。「書言字考節用集」(一七一七)には、「世話(セワ) 下学集風俗之郷談也 世業(セワ)」とあり、[ 一 ]とは別に「世業」という漢字表記も示されており、別語意識がうかがわれる。[ 二 ]の場合も「世話」と表記するのが一般的であるが、これは同音語の[ 一 ]の表記を利用したことになる。
( 2 )一方、この[ 二 ]を[ 一 ]の用法の拡大としたものと見る説もある。世間の評判や噂話の意から、人のためにことばをさしはさんだり、口をきくなどの意が生じてきて、斡旋(あっせん)や周旋の意、更にはめんどうをみるの意へと展開したとする。「世話をかく」や「世話を焼く」、「世話を病む」などという表現などからは、その可能性も十分考えられる。