かさね‐がわらけ‥がはらけ【重土器】
- 〘 名詞 〙 ( 「かわらけ」は土器、素焼きの杯の意。また、酒杯を勧めたり受けたりすること )
- ① 幾枚にも重ねた土器。石清水臨時祭に用いる。
- [初出の実例]「今夜石清水臨時祭也〈略〉次敷二重土器・円座一、予大宮宰相勤レ之」(出典:忠嗣公記‐貞和五年(1349)三月二八日)
- ② 旅立つ時、旅の安全を祝って飲む酒。
- [初出の実例]「たつ程のかさねがはらけなかりせばおぼえて淀の渡りせましや〈源俊頼〉」(出典:永久百首(1116)春)
- ③ 三献、五献など定まった数の杯が終わって、そのほかに重ねる杯。
- [初出の実例]「上卿勧盃ありて、使以下に御酒賜ぶ。かさねかはらけあり」(出典:竹むきが記(1349)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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