針峰(読み)しんぽう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「針峰」の意味・わかりやすい解説

針峰
しんぽう

氷河侵食によってできた針状の鋭い岩峰。エギーユエギュイーユaiguille(フランス語)、チンネZinne(ドイツ語)、ニードルneedleともよばれる。花崗(かこう)岩、片麻岩、石灰岩ドロマイトなどの垂直に近い節理をもった岩壁に発達することが多く、カール壁の切り合いによって生じたアレートarête(フランス語)のような険しいやせ尾根にみられる。フランスのモンブラン山塊にある針峰群(エギュイーユ・デュ・ドリュ、エギュイーユ・デュ・ミディなど)はその典型である。

[小野有五]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の針峰の言及

【登山】より

… 馬の背両側が深い谷となった狭い急峻な山稜。 エギーユaiguille[フランス]針峰。針のように鋭い岩峰で,ニードルneedleと同じ。…

※「針峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む