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石灰岩 せっかいがん limestone

翻訳|limestone

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石灰岩
せっかいがん
limestone

炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩の総称。石灰質の殻をもつ生物の遺骸を主とする生物起源と,化学的沈殿によるものがあり,普通,両者が混っている。生物起源のものは,化石の種類により,貝殻石灰岩有孔虫石灰岩サンゴ石灰岩,フズリナ石灰岩などと呼ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

せっかい‐がん〔セキクワイ‐〕【石灰岩】

炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩(たいせきがん)。主に方解石からなり、ふつう白色や灰色。貝殻・サンゴ有孔虫などの生物遺体が堆積した生物岩と、化学的沈殿により形成された化学岩とがある。セメント石灰などの原料、石材として利用。→石灰石

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百科事典マイペディアの解説

石灰岩【せっかいがん】

堆積岩の一種。炭酸カルシウムCaCO3を主成分とし,ふつうは白〜灰色の緻密(ちみつ)な非顕晶質岩石。顕微鏡で見ると微細な方解石の集合であることがわかる(大理石)。
→関連項目キャップロック石灰肥料油層

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岩石学辞典の解説

石灰岩

一般には大部分が炭酸カルシウム(CaCO3)からなる層状の堆積岩をいうが[Woodward : 1695, Arkell & Tomkeieff : 1953],誤って大理石を透輝石石灰岩や透角閃石石灰岩などと呼ことがある[Eskola : 1922].成因上では有機的起源のものと化学的に沈澱したものがある.ラテン語のlimusは泥の意味.

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世界大百科事典 第2版の解説

せっかいがん【石灰岩 limestone】

炭酸カルシウムCaCO3が重量で50%以上を占める堆積岩。色は白色から黒色までさまざまである。石炭質の殻をもつ生物遺体(ユウコウチュウ,石灰藻,サンゴ,貝など)の集積または化学的沈殿により形成された原地性のものと,石灰質物質が二次的に運ばれて堆積した非原地性のものとがある。後者が量的には多く,それらは砕屑岩として扱うことができ,粒径により石灰レキ岩,石灰砂岩,石灰シルト岩石灰泥岩に区分される。また,微晶質方解石基質(マイクライトmicrite)をもつものと,粗粒方解石により膠結(こうけつ)されたもの(スパーライトsparite)に大別され,構成粒子(炭酸塩砕屑片,オーライトoolite,生物遺骸片,ペレット)の量比により,それぞれ細分される。

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大辞林 第三版の解説

せっかいがん【石灰岩】

炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩。生物の遺骸の集まったもの、または化学的沈殿によるものと考えられる。主に海成であるが、淡水成のものもある。 → 石灰石

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石灰岩
せっかいがん
limestone

炭酸カルシウムを主成分とする堆積(たいせき)岩の一種。主として方解石からなり、一般に細粒・塊状の岩石で、化石をよく含んでいる。色は白色または灰色であるが、含まれる不純物によって黄色、赤褐色、暗灰色などとなる。産状としては、塊状あるいはドーム状の岩体をなす場合と、層状をなす場合とがある。陸地から供給される砕屑(さいせつ)物が少ない熱帯・亜熱帯の浅海域で、たとえばサンゴ礁のように、炭酸石灰質の骨格あるいは殻を分泌する生物によって有機的に沈殿固定されるか、または海水から直接無機化学的に沈殿して形成される。こうして形成された石灰岩が二次的に壊されてできた石灰質の砕屑物からつくられたものもある。
 石灰岩を構成する物質には、有孔虫、紡錘虫(フズリナ)、石灰藻、ウミユリ、サンゴ、二枚貝、腕足貝などいろいろな種類の化石や、オーライトoolite((じじょう)岩)とペレットpelletなどと、それらのすきまを埋める石灰質の泥(ミクライトmicrite)あるいはすきまに晶出した方解石の膠結(こうけつ)物(スパライトsparite)がある。これらの量比は、石灰岩の形成環境を反映しているので、石灰岩の分類に用いられる。たとえば、石灰泥が洗い出されて減少し、スパライトで膠結され、化石などが破砕あるいは円摩され淘汰(とうた)されていれば、石灰岩形成の場の水流がより強かったことがわかる。砕屑性の石灰岩では、砕屑岩と同じように、石灰礫(れき)岩(石灰質ルーダイトcalcirudite)、石灰砂岩(石灰質アレナイトcalcarenite)、石灰泥岩(石灰質ルータイトcalcilutite)に分けられる。
 地質時代全般を通して、石灰岩は古生代のオルドビス紀からシルル紀、石炭紀からペルム紀(陸成層には二畳紀を使うことがある)、および中生代のジュラ紀から白亜紀にかけてよく発達している。日本では古生代のシルル紀、石炭紀後期からペルム紀の石灰岩が多く、琉球(りゅうきゅう)列島の第四紀層にも隆起サンゴ礁として発達している。いずれも化石を多く含み、地質時代の決定に利用されるほか、堆積当時の古環境や生物界のようすの推定に役だつため、地史学や古生物学のみならず、古海洋や地球環境の変動を考察する分野でも重要である。日本では、特定の時代を示すものとして、古生界のフズリナ石灰岩、新生界のレピドシクリナ石灰岩が知られている。日本の石炭紀・ペルム紀石灰岩のほとんどは、熱帯域でサンゴ礁として形成されたもので、海洋プレートの移動に伴って海溝まで運ばれ、後の時代の付加体に取り込まれたものである。
 石灰岩の利用面は広く、いわゆる大理石として石材に利用されるほか、セメント、カーバイド、肥料などの原料や製鉄などに大量に使われている。これら工業用原料として利用される場合には石灰石とよばれている。また世界の石油埋蔵量の約半分は石灰岩中にあるといわれ、含油層としても重要である。
 日本のおもな産地として、南部北上山地長岩、足尾山地葛生(くずう)、関東山地武甲(ぶこう)山、新潟県糸魚川(いといがわ)市青海(おうみ)、岐阜県大垣市赤坂町、高知県鳥形(とりがた)山、広島県帝釈(たいしゃく)峡、山口県秋吉台、福岡県平尾台などがある。[斎藤靖二]

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世界大百科事典内の石灰岩の言及

【地形】より

…氷食輪廻は雪線を浸食基準面とする山地氷河の浸食による地形変化の系列をいい,海食輪廻は海岸線付近の地形が波浪基準面にまで波食によって変形させられ,陸地が蚕食される変化の系列をいう。カルスト輪廻は石灰岩地域における独特な溶食作用による地形変化の系列で,浸食基準面はその地域の地下水面である。乾燥輪廻は乾燥地域の盆地床を浸食基準面として進む地形変化の系列で,機械的風化が著しく布状洗食や風食が卓越的で,急斜面が平行的に後退し,ペディメントが形成され,島状丘陵(インゼルベルク)が残丘として残る特色がある。…

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