長根派
せながねはだち
牛潟村の南端、太田光開拓集落付近の俗称ヒナガレにあったとか、田光沼の北を通る道沿いに存在したなどといわれるが、廃村のため所在地を確認できない。
文化八年(一八一一)頃蝉子衛門が開村したと伝え、その名にちなんで蝉音村と称したとも、また騒しく鳴く蝉の音にあやかってこのようによばれたともいう(車力村史)。「津軽歴代記類」によれば享和初年より文政年中(一八一八―三〇)までに開発された村の一つとされ、「蝉音新派村」とみえ、広須組に属するとある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 