…同時に昭和恐慌による農村の疲弊を救済し,国内の社会矛盾の激発を予防するための土地・人口調整策でもあった。したがって移民はおもに耕地の少ない山村地帯の二・三男層から選ばれ,開拓団という特殊な武装集団をつくって入植し,絶えず軍事訓練を受けた。開拓団は戸数の規模によって集団(200~300戸),集合(50戸前後),分散(それ以下)の三つに区分され,府県,郡,町村などの地縁関係で編成された。…
※「開拓団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」