香枕(読み)コウマクラ

デジタル大辞泉 「香枕」の意味・読み・例文・類語

こう‐まくら〔カウ‐〕【香枕】

中で香をたくようになっている枕。表面蒔絵まきえを施してある。伽羅枕きゃらまくら

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精選版 日本国語大辞典 「香枕」の意味・読み・例文・類語

こう‐まくらカウ‥【香枕】

  1. 〘 名詞 〙 枕の中に香をたく仕掛けのあるもの。多く、表面に蒔絵(まきえ)を施す。香の枕。きゃら枕。こうちん。

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世界大百科事典(旧版)内の香枕の言及

【香道具】より

…湿気は匂いをとめるので,火取母は水を入れた香盥(こうだらい)に渡した板上に置かれる。髪にたき込めるためには華麗な蒔絵をほどこした箱枕の中に香炉を仕込んだ香枕がある。屈折した1条の溝に香の粉末を並べ,一方から着火して燃えぐあいで時間をはかる道具を香時計という。…

【枕】より

…形が矢場の土手,垜(あずち)に似ているため垜枕ともいう。枕には以上のほか,髪に香をたきこめるための香枕もある。源氏香形の透しのある木枕で引出しを付け,中に香炉を納める。…

※「香枕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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