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馬乗袴 うまのりばかま

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬乗袴
うまのりばかま

襠有(まちあり)袴ともいう。紋付羽織と組み合わせて、男子の礼装に使用する袴。布地は仙台平(せんだいひら)、夏には絽(ろ)を用いる。片足は後ろ布、刳(くり)のある後ろ襠と前襠、奥布、脇(わき)布とによって構成され、前は足の甲がつかえず足さばきのよいように5~6センチメートルの切上げをつける。後ろは後ろ幅の位置から後ろ襠まで、前は脇布、奥布の間で自然に斜めになるように切上げをつける。襠布の用い方によって、十布遣襠有袴、半十布遣襠有袴、八布半遣襠有袴、八布遣襠有袴などがある。普通の体型には八布半遣襠有袴、肥満体には十布遣襠有袴が使用される。近年は形よくはきよい袴として、半十布遣襠有袴が主として用いられている。[藤本やす]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の馬乗袴の言及

【袴】より

…(12)踏込(ふんごみ)野袴の,裾のごく細いもので,江戸時代に着装された。(13)馬乗(うまのり)袴 馬に乗る必要から襠を高くし,裾をやや広く仕立てた袴で,緞子などで作り,ビロードの裾縁をつけたものや,裾縁をつけない縞の木綿などで仕立てたものもあった。江戸時代に武士が着用したものである。…

※「馬乗袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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