ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「麻布菩薩像」の意味・わかりやすい解説 麻布菩薩像まふぼさつぞう 8世紀の作。正倉院南倉の伝来品。麻布2枚をつないだ画面いっぱいに,墨一色で描かれた乗雲の菩薩像。墨のにじみや形のくずれもいとわぬ無造作な運筆からは,壁面装飾用に大量生産されたものであることが知られる。菩薩の動勢や生気ある表情を巧みに表わす描線は,奈良時代画人の習熟した絵画技術の一端を示す。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by