黄金水(読み)おうごんすい

精選版 日本国語大辞典 「黄金水」の意味・読み・例文・類語

おうごん‐すいワウゴン‥【黄金水】

  1. 〘 名詞 〙 昔、信じられた霊薬黄金をきれいな水に浸し、強火にかけて金を溶かし出した液。はれもの、酒の害、鬱気の病にきくといわれた。万両水。〔随筆・北国奇談巡杖記(1807)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の黄金水の言及

【スズラン(鈴蘭)】より

…アイルランドでは妖精が好んで遊び場にするといい,〈妖精のはしごfairy ladders〉とも呼ぶ。16世紀ころからヨーロッパ各地で盛んに栽培されたが,これは卒中,リウマチ,痛風などに効くという〈黄金水aqua aurea〉の材料となったためである。フランスの伝説では,559年に聖人レオナールLéonard(祝日11月6日,囚人の守護聖人)が森からドラゴンを追い払ったとき流れた血の跡から生じた花という。…

【若水】より

…元日の朝,最初にくむ水。神聖視して,初穂水(はつほみず),福水(ふくみず),宝水(たからみず),黄金水(こがねみず)とも呼ぶ。元日の行事の使い水で,口をすすいで身を清めたり,神への供物や家族の食物の煮たきに用いたりする。…

※「黄金水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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