デジタル大辞泉 「黄金」の意味・読み・例文・類語
こ‐がね【黄金/▽金】
1 きん。おうごん。→あかがね →くろがね →しろがね
2 大判・小判などの金貨。
3 「黄金色」の略。
[類語]金・
コガネの古形。クはキ(黄)の交替形。万葉歌の「金」を古写本でコガネと訓むが、挙例の「万葉‐四〇九四」の仮名書き「久我禰」によってクガネと訓んでよいであろう。「本草和名」「観智院本名義抄」などの古辞書や「日本書紀」古訓、「竹取」以後の物語、「後拾遺集」などにはコガネが認められ、中古以降クガネは衰微し、コガネにとって代わられたとみられる。
アメリカ映画。1948年作品。ジョン・ヒューストン監督。ヒューストンが得意とした、いわゆる「努力水泡」型冒険物語の代表作。メキシコのシエラマドレ山中で苦労の末、砂金を発見した三人のアメリカ人(ハンフリー・ボガート、ティム・ホルトTim Holt(1919―1973)、ウォルター・ヒューストンWalter Huston(1884―1950))が、独占欲や猜疑(さいぎ)心の虜(とりこ)となって、最後にはすべてを失ってしまう。これを監督のヒューストンは、第二次世界大戦中に激戦地でのドキュメンタリー映画制作で培った荒々しいまでの即物的タッチで描いていく。B・トレイブンB. Traven(1882―1969)の小説をヒューストン自身が脚色したこの映画は、アカデミー監督賞、脚色賞、助演男優賞を受賞。ヒューストンは2部門で、また、父親のウォルター・ヒューストンと史上初の親子受賞の快挙も達成した。
[宮本高晴]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…英語gold,ドイツ語Goldは,ともにサンスクリットの〈輝く〉という意味の語に由来するとされている。日本では古くから黄金(おうごん∥こがね)と呼ばれ,五色の金の一つとされている。 古くから使用された理由は,大部分単体の形で産出するからである。…
…この間元正上皇,僧行基は大仏の完成をみることなく物故していた。 塗金に用いる黄金の入手には苦慮していたが,749年2月に陸奥国小田郡(現,宮城県遠田郡涌谷町)より黄金産出の報が告げられ,4月1日に聖武天皇,光明皇后をはじめ百官が東大寺に詣で,日本最初の産金に対して,大仏の加護を謝す長文の宣命が左大臣橘諸兄により奉読された。ついで功臣,造寺関係者などにも官位の昇叙があり,歌人である越中国守大伴家持も《万葉集》にこのときの和歌をのこしている。…
…その後も旅行癖は止まず,作品の視野はますます広がり,長編詩の延長発展とでもいうべき前衛的小説をやつぎばやに発表し,一作ごとに新しい様式を打ち出す離れ業を演じのけた。フランス小説の文体に革命をもたらしたといわれる《黄金》(1925)をはじめ,《モラバジーヌ》(1926),《ダン・ヤックの告白》(1929)等々の長編小説群は,すでに20世紀文学の古典として高い評価を得ている。43年,4巻から成る特異な回想録シリーズの第1巻《雷に打たれた男》を発表し,49年に刊行された《空の分譲地》で一応の完結を見る。…
…英語gold,ドイツ語Goldは,ともにサンスクリットの〈輝く〉という意味の語に由来するとされている。日本では古くから黄金(おうごん∥こがね)と呼ばれ,五色の金の一つとされている。 古くから使用された理由は,大部分単体の形で産出するからである。…
※「黄金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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