知恵蔵 「3月のライオン」の解説
3月のライオン
零は、両親と妹が事故で他界し、父の友人の棋士である幸田に引き取られて育った。零の父はかつて棋士を目指していたが医師になるために断念しており、零も幼い頃から将棋をしていたため、幸田は零を内弟子とする。しかし、棋士としての才能に恵まれた零は、幸田の実子から疎まれ、プロになった後は幸田家を出て独立。川本家の長女あかりとの出会いをきっかけに川本家の3姉妹との親交を深めるようになり、徐々に他者との関わりを見つめ直し、自分の居場所や自分の将棋を見つけていく。
個性あふれるライバルや先輩棋士達との対局を、その背景にある人間ドラマも含めて描いており、将棋ファンならずとも多くの読者を獲得している。
同マンガは2011年に第4回マンガ大賞2011、第35回講談社漫画賞一般部門を受賞、14年には第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝いた。
(若林朋子 ライター / 2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報