精選版 日本国語大辞典 「交流」の意味・読み・例文・類語
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時間の経過とともに大きさと向きが周期的に変わる電流をいう。交番電流の略。ACと略される場合が多い。電圧の場合は交流電圧ac voltageという。電圧、電流の区別なく、交流ということもある。典型的な交流は のような正弦波形をしており、これを正弦波交流という。正弦波以外の交流、たとえば に示すような波形のものをひずみ波交流という。 においてImを最大値とよぶ。ひずみ波交流の場合は、一般に正の最大値と負の最大値は等しくない。波形の異なる交流は最大値が等しくとも作用は等しくないため、交流の量は電圧、電流とも実効値で表す。同じ抵抗に実効値1アンペアの交流を流した場合と、1アンペアの直流を流した場合とは、抵抗から発生する熱量は等しい。
電力、エレクトロニクス、通信のような電気の応用分野では正弦波交流が多く使われている。これは、電気の発生、変換に正弦波交流が適しているためである。電力用の交流の周波数は50ヘルツまたは60ヘルツ(これらを商用周波数ともよぶことがある)が多い。エレクトロニクス、通信分野で使われる周波数は超低周波から超高周波にわたっている。電力用の交流の発生には主として発電機が用いられている。エレクトロニクス、通信分野では主としてトランジスタ、真空管などが用いられており、この場合は発電機ではなく発振器とよんでいる。コンピュータやデータ通信には、一定の幅をもった矩形波(くけいは)(方形波、パルス)とよばれるひずみ波交流が用いられる。これは、情報を誤り少なく処理するのに適しているためである。交流の波形はオシロスコープを用いて観察することができる。
電気回路に交流が流れている現象は微分方程式で表され、その計算は複雑であった。そこで、スタインメッツは代数方程式で交流の計算をする方法を考案した。この計算法は交流理論とよばれており、これによって交流回路の計算が著しく簡便になって電気技術の発展に寄与した。この手法は交流回路の計算に限らず、現在では他の分野でも広く活用されている。
[布施 正・吉澤昌純]
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… また電流の時間的な変化に関しては,つねに一つの方向に流れる電流を直流といい,その中で方向は変わらないが強さの変わるものを脈流,強さも一定の場合を定常電流という。それに対して時間とともに頻繁に向きを変える電流を交流といい,1秒間の向きの変化を周波数という。とくに周波数の大きい(ふつうは数百Hz以上)場合は高周波電流と呼ぶ。…
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