Eurydikē(英語表記)Eurydike

世界大百科事典(旧版)内のEurydikēの言及

【オルフェウス】より

…このため,アルゴナウタイの遠征(アルゴナウタイ伝説)に参加したときも,琴を弾じて浪風をしずめ,セイレンたちの待ちかまえる海の難所では,みずからの歌で彼女たちの魔法の歌を負かして船の安全を保った。遠征から帰ると,ニンフのエウリュディケEurydikēを妻としたが,彼女がじきに毒蛇にかまれて死んだため,彼は最愛の妻を取り戻すべく,地下界に下って音楽で冥府の王ハデスの心を動かし,地上に出るまでは決して後ろをふりむかないという約束で妻を連れ帰る許しを得た。しかし地上にあと一歩というところで後ろの妻をふり返ったため,永久に彼女を失った。…

【ニンフ】より

…樹木drys(カシの木)とともに生hamaを終えると信じられたところから,ハマドリュアデスHamadryadesとも呼ばれる。オルフェウスの妻となったエウリュディケEurydikē,アポロンの求愛を逃れるべく月桂樹に変身したダフネなど。(3)アルセイデスAlseides 森のニンフ。…

【マケドニア】より

…しかしその会議で,大王の異母兄弟フィリッポス3世,大王の遺子アレクサンドロス4世の事実上の摂政となった帝国宰相ペルディッカスの横死後,アンティパトロスが摂政役に就き,二人の王とともにマケドニアに戻った(前321)。彼の死後フィリッポス3世の妻エウリュディケEurydikēと幼いアレクサンドロス4世の祖母(すなわち大王の母)オリュンピアスが軍を率いて戦い,オリュンピアスはフィリッポス3世夫妻を殺害する(前316)。しかし彼女はアンティパトロスの子でマケドニア支配を狙うカッサンドロスKassandrosに殺され,カッサンドロスはさらにアレクサンドロス4世とその母をも殺し,アルゲアダイの男系は絶えた。…

※「Eurydikē」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android