世界大百科事典(旧版)内のLarixの言及
【カラマツ(落葉松∥唐松)】より
…フジマツなどの地方名がある(イラスト)。日本の高地の日当りの良い土地に生えるマツ科の落葉大高木で,新緑,黄葉ともに美しい。新葉の形が唐絵のマツに似るので江戸末期に植木屋が唐松と呼び始めたという。高さ30mに達し,幹の樹皮は暗褐色のうろこ状にはげる。円錐形の樹形をなし,太枝は輪生状に数本ずつ出る。長枝と長さ3~4mmの短枝があり,長枝にはらせん状,短枝には束生状に長さ1~3cmの線形針葉をつける。早春新葉と同時に2~4年生の短枝頂に花を開く。…
【マツ(松)】より
…マツ科は10属220種が北半球のおもに温帯に分布する(図)。長枝と短枝があり,前者に鱗片葉,後者に針葉をつけるマツ亜科(マツ属Pinus),長枝にも針葉がつくカラマツ亜科(カラマツ属Larix,イヌカラマツ属Pseudolarix,ヒマラヤスギ属Cedrus),および短枝のないモミ亜科(モミ属Abies,ツガ属Tsuga,トウヒ属Picea,トガサワラ属Pseudotsuga,ユサン属Keteleeria)の3亜科に分類される。中国四川省にあるカタヤ属Cathayaはトガサワラ属に似るが,短枝と長枝があり,所属を決めがたい。…
※「Larix」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」