世界大百科事典(旧版)内のMercury(宇宙計画)の言及
【マーキュリー計画】より
…すなわち人間がロケットの打上げで加わる加速度とその後宇宙で受ける無重量状態,宇宙放射線の影響,孤独な環境下での精神状態など,当時はすべて未知のことで,この計画において初めて経験されるべきことであった。この研究はNASA(ナサ)の発足以前のアメリカの宇宙計画の揺籃(ようらん)期に始められたが,計画名としてマーキュリーMercuryの名前がつけられたのはNASA設立後の1958年末になってからである。飛行計画は,まず有人衛星カプセルで高度約180kmまで上がって落下する弾道飛行を実施し,その後人工衛星軌道で地球を回るという二つの段階に分けて行われた。…
※「Mercury(宇宙計画)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」