世界大百科事典(旧版)内のAlfvénwaveの言及
【太陽風】より
…これはパーカーの熱膨張風理論では説明がつかず,問題を投げかけた。これを説明するためにコロナの明るいところ,すなわち,黒点活動域周辺では磁力線は閉じていてプラズマを逃がさないのに対し,コロナ・ホールの部分の磁力線は上空に向かって開いており,この開きぐあいによって太陽風の加速が強まるという理論が提出されたが,これも吹き出すべき高温プラズマの圧力が十分でない場合は困り,むしろ単純熱膨張風でない,例えばアルベーン波Alfvén wave(磁場をもつプラズマ中を伝わる低周波の一種。この波では振動は磁場の向きと直角方向で,その速度vは,Bを磁場の強さ,ρを密度とすると,である)などによる別の加速機構が働いているのではないかと考えられている。…
※「Alfvénwave」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」