世界大百科事典(旧版)内のambreinの言及
【竜涎香】より
…未精製の竜涎香は必ずしもよい香りではないが,乾燥し乳糖を加えてアルコールに浸漬した浸出液は温和な乳香に似たバルサム臭があり,古来香料原料として重用されている。 竜涎香の主要な成分は,トリテルペンであるアンブレインambreinで,それ自身は無臭の非揮発性の白色固体で,保留性に強く,むしろ保留剤として重用されるが,これが酸化されて生じる各種生成物が竜涎香の芳香の原因となる。このため,竜涎香は調香上レシデュー・ノートresidue note(調合香料の基礎となるもの)としても重要な役割をはたす。…
※「ambrein」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」