世界大百科事典(旧版)内のandaluzの言及
【スペイン語】より
…また15世紀末,イスラム教徒とともに国外追放の憂き目にあったユダヤ人は,北アフリカ,バルカン半島,中東にそれぞれ定住して,追放当時の古風な諸特徴を残すユダヤ・スペイン語を保っている。このほかカスティリャ方言の南下の産物といえるアンダルシア方言andaluzは,16世紀以降に多数のアンダルシア出身者が南・北両アメリカ大陸に渡ったために,多くのアンダルシア方言的特徴をとどめる中南米のスペイン語を生む母体となった。現在ではむしろ,音の〈たるみ〉を特徴とするアンダルシア方言と中南米のスペイン語とが,〈張り〉を特徴とするカスティリャ方言すなわち標準スペイン語を圧倒しかかっているといわれている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」