ロドリーゴ(読み)ろどりーご(英語表記)Joaquín Rodrigo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロドリーゴ」の意味・わかりやすい解説

ロドリーゴ
ろどりーご
Joaquín Rodrigo
(1902―1999)

スペイン作曲家。3歳で失明バレンシアパリで音楽教育を受け、1939年からマドリード定住、数多くの賞や栄誉を得た。有名な『アランフェス協奏曲』(1939)に聴かれるように、新古典主義的な様式を基にスペインの地方色で飾ったような作風で、よきスペインの村を喚起させるような穏やかな響きをもっている。ファリャほどには民族主義的傾向が激しくない。作品にはギターを用いたものが多く、『ある貴紳のための幻想曲』(1954)、『アンダルシア協奏曲』(1967)、『マドリガル協奏曲』(1968)などがある。73年(昭和48)には来日した。

[細川周平]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロドリーゴ」の意味・わかりやすい解説

ロドリーゴ
Rodrigo, Joaquín

[生]1901.11.22. サグント
[没]1999.7.6. マドリード
スペインの作曲家。病気のため 3歳で失明した。パリでポール・デュカース,マヌエル・デ・ファリアに作曲を学ぶ。1940年にギターと管弦楽のための『アランフェス協奏曲』Concierto de Aranjuezを発表し,非常に高い評価を得た。1948年マドリード大学の音楽史の教授就任,現代音楽の普及に尽くした。代表作に,ギターと管弦楽の『ある貴紳のための幻想曲』Fantasía para un gentilhombre(1954)や『アンダルシア協奏曲』Concierto Andaluz(1967)などがある。協奏曲のほかにギター曲,ピアノ曲,歌曲などで優れた作品を残した。

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