世界大百科事典(旧版)内のAquitaniaの言及
【アキテーヌ】より
…その範囲は,時代によってはなはだしく異なるが,今日ではボルドーを主都とするギュイエンヌGuyenneおよびその周辺の諸地方,すなわちオーニスAunis(主都ラ・ロシェル),サントンジュSaintonge(サント),アングーモアAngoumois(アングレーム),ペリゴールPérigord(ペリグー),アジュネAgenais(アジャン),ケルシーQuercy,ガスコーニュGascogneなどを総称して,アキテーヌ地方と呼ぶのが通例である。
[歴史]
〈アキテーヌ〉という名称は,この地方が前56年,ローマに征服され属州とされ,アクイタニアAquitania(〈水の国〉の意)と呼ばれたことに由来する。この属州の領域は,今日のアキテーヌ地方よりはるかに広く,ロアール川からピレネー山脈に至る南西ガリア全域を占めていたが,この地方では,ガリア人は,さして激しい抵抗も見せずローマの支配を受けいれ,以後250年余,平和のうちにローマ化され,各地に都市が建設され繁栄した。…
※「Aquitania」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」