世界大百科事典(旧版)内のASSOの言及
【新即物主義】より
…巨大な機械に動物や女体をからませるグロースベルクC.Grossberg,女性優位の疎外された男女関係を突き放して描くレーダーシャイトA.Räderscheidt,その関係に退廃をひそませるシャートC.Schad,大都市の街や看板を人間不在で描くブンダーワルトG.Wunderwald,飛行機や巨船のある圧倒的な風景とそれに無関心な人間像とを対立させるラドツィウィルF.Radziwillなど,彼らの即物主義には一方で1920年代のアメリカン・シーン・ペインティング,他方ではパリのシュルレアリスム絵画と似通う要素がある。この,平凡な日常生活を対象にした新即物主義とは対照的に,左派は28年に〈革命的造形家協会〉(通称ASSO)を結成し,グルンディヒH.Grundigなどが社会主義リアリズムをめざして,典型的労働者像や時代批判のリアリズム絵画を展開した。後述の写真や文学のほか,音楽でもヒンデミットらの反ロマン主義的創作やギーゼキングらの客観主義的演奏スタイルについていわれる。…
※「ASSO」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」