世界大百科事典(旧版)内のasuraの言及
【阿修羅】より
…インド神話における鬼神の一種で,闘争をこととする。サンスクリットのアスラasuraの写音。アーリヤ人のインド・イラン共通の時代にはアスラとデーバdevaはともに神を意味したが,彼らが分かれて定住してからは,インドではアスラが悪神を,デーバが善神を意味するようになり,イランではアスラはゾロアスター教の主神アフラ・マズダとなった。…
【インド神話】より
…インドラは代表的なデーバdevaである。デーバは神であり,それに対するものがアスラasura(阿修羅)である。アスラは《リグ・ベーダ》においては,必ずしも悪い意味で用いられなかったが,しだいに神々に敵対する悪魔を指すようになった。…
【八部衆】より
…(4)乾闥婆(けんだつば)(ガンダルバgandharva) 帝釈天に仕える音楽神で香(ガンダgandha)を食べて生きるとされ,ギリシア神話のケンタウロスとの関係も指摘されている。(5)阿修羅(アスラasura) 天に敵対するとされる乱暴な神。非天と訳されることもある。…
※「asura」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」