世界大百科事典(旧版)内の《Brahmasūtra》の言及
【ベーダーンタ学派】より
…前1世紀ころバーダラーヤナが活躍するが,彼は後にベーダーンタ学派の開祖と目されるにいたった。およそ700年にわたる多数の学者の活動を背景に,おそらく400~450年ころ,この派の根本聖典《ブラフマ・スートラBrahmasūtra》が編纂され,明確な形態を備えた哲学学派として,インド古典文化の黄金時代,グプタ朝の思想界に登場した。 《ブラフマ・スートラ》は,当時有力であった,純粋精神プルシャと根本物質プラクリティの二元論を説くサーンキヤ学派に対抗して,ウパニシャッドの中心論題であるブラフマンを宇宙の唯一絶対の究極原因であるとして,一元論を展開した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」