世界大百科事典(旧版)内のcarolの言及
【キリスト教音楽】より
…しかし,フランスの詩人・音楽家マショーによるポリフォニックな通作ミサ曲(ミサ通常文を一貫して多声部の楽曲に作出したもの。ミサ曲)をはじめとする諸作品があり,また俗語を歌詞とする宗教的な歌曲ラウダlauda(イタリア)やキャロルcarol(イギリス)なども隆盛に向かった。 15~16世紀は,ルネサンスの古典対位法の作曲技法の完成によって,ミサ曲やモテットなどの合唱ポリフォニーの作品が,比類のない芸術的な高みに達した時代である。…
【クリスマス】より
…【三好 洋子】
[音楽]
キリスト教の聖節としてのクリスマスは,一年間の教会暦を通じて,もっとも豊かな音楽に装われる。民衆的なクリスマスの音楽は,古くからキャロルcarol(英・米の呼び方。フランスではノエルnoël,ドイツではクリスマスのリートWeihnachtsliedと呼ぶ)として親まれている。…
【クリスマス・キャロル】より
…クリスマスの時期に歌われる宗教的な民謡を総称する。ただし,キャロルは英語の呼び方で,フランスではノエルnoël,ドイツではクリスマスのリートWeihnachtslied,スペインではビリャンシーコvillancicoと呼ばれる。どの国の場合も,親しみやすく明るい調子の曲が多い。歌詞のイメージは一般に素朴ながら新鮮で,民衆のクリスマスに寄せる喜びが,たくまぬ修辞で率直に歌い上げられているのが特徴である。…
※「carol」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」