世界大百科事典(旧版)内のchainseの言及
【シュミーズ】より
…中世初期にはシュミーズは表着(うわぎ)のコットと呼ばれるチュニックの下に着用され,フランスでは上等なものは白い上質の麻製であった。中世半ばにシェーンズchainseとも呼ばれる,足首にまで届く丈の長い,袖口のぴったりしたシュミーズが現れ,男女に着用された。庶民は粗末な羊毛製のものを防寒のために着用していた。…
【服装】より
…こうして富裕な貴族たちは,生活の必要というよりも,趣味的な関心から,優美な衣装を求めるようになる。男女とも亜麻製のシュミーズ〈シェーンズchainse〉を着用するようになり,ローブの丈を長くし,高貴な女性は地面に裾をひきずるほどになる。13世紀の初期ゴシック時代には,単純ですっきりしたスタイルが好まれるようになり,裾の刺繡飾や袖の装飾などビザンティン的な意匠は消滅する。…
※「chainse」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」