世界大百科事典(旧版)内のChapí,R.の言及
【スペイン音楽】より
…その後,寸劇風で民衆性・民族性の濃い歌芝居トナディーリャtonadillaの流行,イタリア・オペラの勢力などから一時忘れられたサルスエラは,19世紀の中葉に,バルビエリFrancisco Asenjo Barbieri(1823‐92)ほかいく人かの才能ある作曲家たちの手で復興した。世紀末ごろまでにはチャピRuberto Chapí(1851‐1909)をはじめ数々のサルスエラ専門作曲家が輩出,このジャンルはとくにマドリード市民のあいだで絶大な人気を博した。 しかし,サルスエラは純音楽的に見たときイタリア,フランスなどの舞台音楽に依存した面も強く,高度の民族主義に立つ音楽とはいえなかった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」