世界大百科事典(旧版)内の《Choreometrics》の言及
【ロマクス】より
…これは録音された民謡の特徴,例えば,旋律線の形,フレーズの長さ,音量,声色,発声・発音上の特徴,その他30余の項目にわたる音楽構造からみた様式上の特徴を通文化的に比較するもので,結論として,民謡の様式はそれを生み出した文化の社会構造の特徴と密接な相関関係にあり,また歌唱様式の地理的な分布は,過去における民族移動の轍を跡づけ,文化の歴史的分布を鮮明に描き出していると唱えた(《民謡の様式と文化》1968)。ロマクスと彼の研究グループは舞踊に関しても同様なアプローチを試み,69年には《コレオメトリクスChoreometrics――映像による(舞踊の)通文化的型の研究法》と題された論文を発表し,また同名の映画を制作している。【柘植 元一】。…
【民族舞踊学】より
…エフォート・シェープは,ラバノーテーションによって動作の形態が記譜されるのに対して,動作のダイナミックスを記述することができる。 舞踊と社会との関係を比較文化的にとらえようとしたのがロマクスのコレオメトリクスchoreometrics(計量舞踊学)である。動作の分析にはラバンのエフォート・シェープを基礎とする。…
※「《Choreometrics》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」