世界大百科事典(旧版)内のcupraの言及
【人絹】より
…絹糸に似た繊維を作るのは化学者の夢であって,1882年に硝化法人絹が発明され,92年にビスコース人絹(ビスコースレーヨン)が作られ1904年に工業生産に移され,今日でも世界各国で大量に作られている。銅アンモニア人絹cuprammonium rayonはキュプラcupraまたはベンベルグ(商品名)と呼ばれ,製法の発明はビスコース法より早く1890年であり,97年に初めて工業化された。ベンベルグは天然絹糸に似た外観と手ざわりをもつ高級人絹であるが,生産費が高いため,生産量はビスコースレーヨンよりはるかに少ない。…
【銅アンモニアレーヨン】より
…再生セルロース繊維の一種。1857年スイスのシュワイツァーE.Schweizerは,セルロースが酸化銅を含むアンモニア水に溶解することを発見した。初めはこの溶液を使って織物に防水性を与える試みなどがされた。91年にドイツのフレメリーFremeryとアーバンUrbanは,最初の銅アンモニアレーヨンを紡糸したが,ティーレE.Thieleが1901年に,ストレッチ紡糸法を発明して初めて実用になる糸が作れるようになった。…
※「cupra」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」