世界大百科事典(旧版)内のDipleurulaの言及
【棘皮動物】より
…棘皮動物の系統上の相互関係は明らかでないが,ウミユリ類のような固着性の仲間からウニ,ヒトデのような移動性のものへ進化したことが推定され,固着性の仲間は古生代に,移動性の仲間は中生代,新生代に繁栄した。棘皮動物の共通の祖先は,蠕虫(ぜんちゆう)類の両側虫Dipleurula,または五輻(ごふく)虫Pentactulaが考えられているが,その起源,または分岐の開始期は先カンブリア時代までさかのぼることが予想される。日本の棘皮動物化石は,ウミツボミ類,ウミユリ類,ヒトデ類,クモヒトデ類,ウニ類などが各地の各地質時代から知られているが,ウニ類を除いてはほとんど研究がなされていない。…
【幼生】より
…このような特徴は陸上生活への適応の結果とみることができ,進化的にも示唆に富んだ存在である(図5)。(6)双面子幼生(ディプリュールラdipleurula) 棘皮動物,腕足動物など真体腔類,腸体腔幹(腸体腔動物)に属する動物群の幼生で,原則として前,中,後の三つの体腔をつくることを特徴とする。神経はほとんど発達せず,神経節ももたない。…
※「Dipleurula」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」