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幼生 ようせい larva

翻訳|larva

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

幼生
ようせい
larva

動物が卵から発生して胚を生じ,成体へと成長する間に,成体とは異なる体形で独立した生活時期を示すことがある。これを幼生という。たとえばカエルのおたまじゃくしの時期,カニ類のメガローパ,エビ類のアミ期,環形動物軟体動物トロコフォラなどの時期をさす。

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デジタル大辞泉の解説

よう‐せい〔エウ‐〕【幼生】

動物の個体発生で、胚(はい)から成体に至る中間の時期にあり、成体と著しく異なる形態・生活様式をとるもの。カエルになる前のオタマジャクシなど。昆虫では幼虫ともいう。

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百科事典マイペディアの解説

幼生【ようせい】

変態発生する動物の子のうち,親(成体)とは著しく形態および生活様式の異なる段階のものをいう。両生類オタマジャクシ,ウニのプルテウス,環形動物のトロコフォラなど。
→関連項目変態幼虫

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世界大百科事典 第2版の解説

ようせい【幼生 larva】

多細胞動物の発生過程において,胚期の終了にあたり,みずから捕食して独立の生活を営むようになった段階のもののうち,成体とは異なる体制や行動を示すものをいう。昆虫ではこれを幼虫と呼ぶ。幼生の段階は個体発生の過程に不可欠なものではなく,全動物門を見わたしても,幼生の段階を経る発生様式(間接発生)をとるものはむしろ少数派といえる。また一つの動物門をとっても,幼生がごく少数の種においてだけつくられる場合(扁形動物など)や,逆に直接発生をする種のほうが例外的である場合(棘皮(きよくひ)動物)など,さまざまである。

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大辞林 第三版の解説

ようせい【幼生】

胚と成体の中間にあって、独立した生活を営み、成体とは著しく異なった形態を示すもの。昆虫などでは幼虫ともいう。カエル類のオタマジャクシなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

幼生
ようせい
larva

後生動物の個体発生において、胚(はい)と成体との間の時期をいい、通常は、成体と著しく異なった形態と生活様式をもち、変態によって成体になる場合の、変態以前の時期をいう。昆虫など陸生節足動物の幼生は、とくに幼虫とよばれる。脊椎(せきつい)動物では、カエルのオタマジャクシ、ウナギ類のレプトセファルスなどが幼生である。無脊椎動物でも、幼生には特別の幼生名が与えられているものが多い。たとえば、ウニのエキノプルテウス、クモヒトデのオフィオプルテウス、ナマコのアウリクラリア、ヒトデのビピンナリア、ホウキムシのアクチノトロカ、ウズムシ類のミュラー幼生、環形動物のトロコフォラ(担輪子幼生)、甲殻類のノウプリウス、ゾエアなどである。変態に際しては、通常、幼生の中の特殊な原基が発達して成体の形をつくり、幼生期にみられる多くの器官は変態時に消失する。このような器官を幼生器官といい、オタマジャクシの尾やえら、エキノプルテウスの腕や繊毛帯、昆虫の幼虫の気管えらなどがこれにあたる。幼生の比較形態によって、動物の系統的な位置が示唆されることが多く、動物の発生様式と幼生の比較形態の研究は、系統分類学上きわめて重要な方法である。とくに、寄生性の動物のように成体が著しく退化した体制を有する場合には、幼生の形態が系統分類上の位置を決めるための決め手となることが多い。
 幼生の生殖器官は、一般には未発達であるが、幼生形のまま生殖巣が成熟し繁殖するネオテニー(幼形成熟)の例も知られている。よく知られるネオテニーの例としては、アホロートル(メキシコサンショウウオ)があり、本種は原産地では、変態をおこさず幼生の形態を保持したまま性的に成熟し繁殖する。しかし、この種を原産地から移して別の環境のもとで飼育すれば、変態して成体となることがあり、その原因は、甲状腺(せん)ホルモンの形成と関連して考えられている。一方、幼形成熟と似た語として幼生生殖があるが、これは幼形成熟とはまったく異なり、幼生体内の胚細胞(卵細胞)が単為生殖を行う場合をいい、吸虫類やタマカの幼生でみられる現象である。[雨宮昭南]

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世界大百科事典内の幼生の言及

【幼虫】より

…狭義には完全変態昆虫の卵とさなぎの間の時期をさし,不完全変態昆虫の卵と成虫の間の時期は若虫nymphという。英語の対応する語にlarvaがあるが,これはすべての無脊椎動物の幼生および変態をする脊椎動物の成体の前の世代(オタマジャクシなど)の総称であり,幼虫のみをさすのではない。 幼虫は多くの場合,食性,生息場所など親とは異なる生態的地位を占め,成体集団とは競合しないことから,新しい生息環境への侵入と定着に適応した種の分散の機構の一つとも考えうる。…

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