世界大百科事典(旧版)内のDzongkhaの言及
【チベット語】より
…分類名とおもな分布地域は,(1)中央部方言(ラサを中心とするウュ(衛)dbus地方,シガツェを中心とするツァン(蔵)gtsang地方の名をとってウーツァンdbus gtsang方言ともいう):チベット自治区,(2)東南部方言(カム(康)khams方言ともいう):チベット自治区那曲・昌都地区,四川省甘孜・阿壩チベット(蔵)族自治州,雲南省迪慶チベット(蔵)族自治州,青海省玉樹チベット(蔵)族自治州,(3)東北部方言(アムド(安多)amdo方言ともいう):青海省,甘粛省甘南チベット(蔵)族自治州・天祝チベット(蔵)族自治県,四川省甘孜・阿壩チベット(蔵)族自治州,(4)西部方言:先のバルティー語のほかは,インドのカシミール地区ラダック地方,ヒマーチャル・プラデーシュ,(5)南部方言:ヒマーチャル・プラデーシュ,ウッタル・プラデーシュ,ネパール,シッキム,ブータン。ネパールのシェルパSherpa語,ブータンの国語ゾンカDzongkha語などは南部方言に含まれる。 系統的には,シナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派に属し,ネパールに分布するヒマラヤ諸語,四川省に分布するギャロン(嘉戎)語,チャン(羌)語などとともに,その下位語群,チベット語群を形成すると考えられるが,語群内諸言語との系譜関係についても諸説がある。…
【ブータン】より
…彼らはヒンドゥー教あるいは仏教を奉じ,人口の約30%を占める。公用語は首都付近で使用されるチベット語の南部方言ゾンカDzongkha語であるが,正書法はなくチベット文字を使用する。
[歴史]
8世紀以前の歴史は不明であるが,伝承によれば8世紀中期にインドから仏教が広まったといわれる。…
※「Dzongkha」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」