Ethnologie(英語表記)Ethnologie

世界大百科事典(旧版)内のEthnologieの言及

【文化人類学】より


[人類学と民族学]
 一口に人類の多様性といっても,人類は他の動物と異なって,言語をはじめとする文化をもつ存在であるから,人類の自然(身体,形質)と文化のどちらに着目するかによって,対象領域ばかりか研究の方法も異ならざるをえない。その際,ヨーロッパ大陸,なかんずくドイツ,オーストリアでは,人類学という名称をもっぱら身体・形質面の研究に限って用い,文化面にかかわる研究には民族学Ethnologieの名称を用いるのが普通であったし,現にそのような用法が行われている。ドイツ流の学風の影響を強くこうむってきた第2次大戦前の日本でも,そうした用法が踏襲され,その傾向は,文化人類学という名称がかなり一般化した今日でも,〈日本民族学会〉〈国立民族学博物館〉などの名まえにみるとおり,なお根強いものがある。…

※「Ethnologie」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android